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「今更帰れとか、僕がそんな薄情な奴だと思ってんのか?」
「いや、そうじゃないけど、なんか緊張してるっぽいから…」
いきなや図星をつかれて、つい口ごもる。
僕が何も言えずにいると、コジマさんは視線を逃がすように再び壁掛け時計を見た。
「いや、マジで、俺、帰ってもいいけど、どうする?」
「どうするもこうするも、泊まってけ!バカ!」
煽る様な言い方に、つい、ムキになってしまった僕の方がよっぽどバカだ。
「じゃ、お言葉に甘えて〜」
と、コジマさんは、ボディバッグを下ろしこっちに近付いて来た。
そして、遠慮なく、僕の隣に腰を下ろす。
ソファベッドが、微かに弾む振動で、僕の体が一瞬硬くなった。
コジマさんが、横目で僕を窺って居るのがわかる。
せっかく雰囲気がいつも通りに戻ったはずなのに、僕だけがやたらと緊張してるみたいだ。
コジマさんは、すっかりリラックスモードだった。
「つーか…なに?なんか、この空気、これから初エッチに臨むカップルみたいなんですけど…」
「なっ…」
下ネタ耐性の低い僕の顔がみるみる紅くなっていくのがわかる。
「あははは。その顔、まさにそれっぽい。」
「バカ!ベッドでエロい事言うな!」
身を乗り出して、顔を覗き込もうとしてるコジマさんを両手で押す。
「あははは。この程度でエロい事とか…」
笑ながら、コジマさんはポカポカと胸を殴る僕の手首を掴んだ。
両手を拘束されて、気付く。
あれ?この状況、マジでやばくね?
そう、思った時には遅かった。
シャンプーの香りが鼻先をくすぐる。
視界が少し暗くなって、
ふわりと唇に柔らかな感触。
熱い…
顔が、めちゃくちゃ熱い。
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