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ゆっくり話してみると全然ヤンキーではなく、普通にというか、普通よりもいいやつだった。話も合うし、一緒にいて心地よさを感じるくらいだ。なんか、ごめん。本人には絶対言わないけどね〜。帰り道も同じ方向らしく今日は一緒に帰ることになった。
「夏樹?帰ろう。」
「うん。待たせたかな?」
「待ってないし、あんまそんなこと気にすんな」
フォローまでしてくれた!彼氏とかだったらステキな彼氏になるんだろうな〜・・・。ん?いやいや俺男だし、初対面だし。ないない。うん。あ〜!もう俺変だよ〜。
「夏樹?一人百面相してるよ?」
「え?!そんな変な顔してた?」
「ううん。見てて面白かったよ」
「ええ〜・・にゃに?(なに?)」
村井君は俺のほっぺたをぐーっと引っ張る。そして近くですごく見てくる。恥ずかしいから!少し離れて〜!!
「むりゃい君?ちきゃいよ?はじゅかしいかりゃさ、しゅこしはにゃれて?(村井君?近いよ?恥ずかしいからさ少し離れて?)」
「舌足らずでかわいいね。あ、顔真っ赤。照れた?」
「はにゃして〜」
「わかった、わかった。ごめんごめん照れてて可愛かったんだけどな〜」
と名残おしそうに言われても〜!
「照れてないから!ほんと!」
「そうだね。」
口ではそういうけどすごい笑ってる。絶対信じてない!
ーーこの時の俺は自分の赤い顔と気持ちに気付くことは無かった。
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