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彼と最初に会ったのは夏が近い季節だった。
薄暗いじめじめした埃っぽいこの教室は滅多に使われない空き教室。
いつものように呼び出された。また殴られるのだろう。いつもと変わらない。
ただ少し違うのはいつもはゴミを見るみたいな冷たい目の奴らが、ニヤニヤした顔だということ。
「なあ知ってっか」
わざとらしい声が教室に響く。
問い掛けは俺ではなく他の仲間にかけた言葉だ。
「あ?」
「男同士でもさできんだってー」
「まじかよ!あっじゃあさあ」
またわざとらしい声が響く。
にまりと歪む口はこちらを見ていた。
嫌な予感しかしない。
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