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恋する男は厄介です
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「よくご存知で」
石川君は、
形だけです。
実際僕は日本にいるわけだし
十分な戦力にはなりえませんからと
言っていたが、
「そんな事はないよ。
レイの助言は結構役立てるから
助かってる。
元々二人で立ち上げた会社だし
大学卒業したら秘書も兼任してもらう
つもりだからな」
すかさずそう言った四堂君の顔は
石川君に対する信頼の厚さが窺えた。
「じゃ最初から彼が来れば良かったのに」
「……誰かさんが邪魔してくるんで」
「誰か?」
彼はその視線を四堂君に向けた。
「桐江さんがいる所じゃないと嫌だとか
俺が出ると面割れてるからダメだとか
駄々こねまくりで大変でした。
俺が最初から出てきたらきっと桐江さんが
怪しむから引っ込んでろって言われましてね」
「折角の再会だから驚いて貰いたくて」
イタズラ子みたいにウィンクする姿は
実にイチイチ様になってる。
「昔はもっと素直でイイ奴だったのに
恋する男は面倒で敵いません」
「へぇ、好きな子がいるんだ?」
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