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初めは…
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「くそっ!赤井!!」
僕が赤井のことで腹をたてるのなんて、よくあることだ。
でも、今回はいつもの喧嘩とはワケが違う。
僕たちは組織壊滅して数ヶ月して、やっと2人になることが出き、「せっかく平和になったんだ、一緒に住まないか」と赤井の不本意な提案に乗ってやった。
そして、昨日…ついに、あんなことが起きた。
「赤井のヤツ!僕のことをちゃんと考えているのか!?」
いつもの2倍くらい痛む腰を忌々しげに見下ろす。
「くそ…くそっ…!痛い……」
カタンと音がし、顔を上げる。
ハッとする。
「あ、赤井っ…!」
「……零」
「……赤井っ!今日は僕の前に出てこないでください!もう嫌ですよっ…僕は…僕は何度も……言ったじゃないですか……」
言葉は震えてうまく言えない。
目尻に涙が溜まってくる。
そんな僕を赤井はただ静かに見つめてくる。
その顔……本当に何とも思ってないのか?
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