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天然?
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.......なんで意地悪すんの、って....
好きだから?
だって、こんな事やっちまうの日向にだけだし。大体、日向の反応が可愛いから止まらなくなってしまう。
「.......好きだからだ、ばか」
「......っ、好き、なのに...意地悪すんの....っ?」
「.....お前が可愛いのがわりぃ。.....あと、...」
「....あと.....?」
しっとりと濡れた瞳をやっとこっちに向けた。
それに少し安心した俺は日向の頬を包んだ。
びくりと体を強ばらせていたけど、嫌がらないでそっと手を重ねてきた。
......これ、言ったら絶対また怒られんじゃん。
「.........っぁー、言いたくねぇなぁ」
こつんと額を付けてそう呟くと、また日向は顔を歪めたから、出来るだけ小さい声で言った。
「............お前が泣くの.........めっちゃ良いから....泣かしたくなる...」
「.......っは、...はぁ....!?」
言った瞬間、日向は赤くなっていた。
......だから言わなくて良かったんだよ。
「......言いたくねぇって言ったろ、怒んの無しな」
「.....ーっ、....わ、かったよ、ばか.....変態」
赤くなりつつも俺の手をぎゅっと握り締めて文句を言うのがかわいくて、またキスをしてしまった。
「変態はお前もだけどな」
「ぅぅうるさい....っ、」
声を上擦らせて言う日向の手を握りかえしながら聞く。
「.....許す?」
.....まぁ、コイツが何て言うかなんて分かってる様なもんだけど。
「...しょ、......しょうがねぇな......、....ん....」
「ん....?」
おずおずと手を離し、その代わりに両腕を開いた。
.....?
「.....?何だよ」
「.....っ、お前も、.....天然なんだよ、ばか」
は??
どういう意味だよ。てか頬膨らますな襲うぞ。
「.....ぎゅ、ぎゅう.......」
「ぎゅう....?.....は、お前.....」
ぜんっぜん分からずに居たら日向にむっとしたままそう言われた。
.....なるほど、ハグをしろと。
「.....ぎゅー、してくれたら....許す、かも」
「......はぁぁ?お前、それはねぇわ」
「ぇ、..........っ、ご、ごめっ」
可愛すぎて、って意味で言ったんだけど、日向は下を向いて手を引いてしまった。
......ぁー、また泣きそう。
ネガティブな奴。.....ゃ、俺が悪いのか。
なぜか謝ろうとする日向を、無理矢理抱き締めた。
....愛しい。....腕の中でこんなにも俺を好きなコイツが、愛しくてしょうがない。
「な、っ陽樹.....?」
「何で謝るんだよ。可愛すぎてないわって意味。」
「......っ、も、....びっくりしただろ....!」
「悪かったって」
ぎゅぅうっと力強く胸に抱き着いて来る日向の頭を撫でて抱き返す。
「...........回りくどいんだよ....お前は...。悲しくなるじゃん...」
「....そんなつもりねぇんだけどなー、....でも、お前が可愛くてしょうがないのは本当だから」
「かっ、可愛い可愛い言うなっ...!!」
真っ赤になりながら言う日向に笑いながら触れるだけのキスを落としてそっと離れた。んで、リビングに行こうとしたんだけど。
.......背中越しに日向の手の体温が伝わって来て、思わず頬が緩んだ。
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