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「日向、陽樹、遅かったじゃない?どうしたの?日向の首のは.....」
日向を後ろに連れてリビングに戻ると、寝てしまっていたらしい母さんが心配そうに聞いてきた。わたわたと喋るからよく分からない。
「ぁ、.....ぇっと.....っ」
「やっぱ虫に刺されたっぽい。薬塗っとくから大丈夫だよ」
日向がまじで赤くなって答えようとするから、代わりに答えてやった。
「そうなの....。よかった。お願いね」
母さんは安心した様に小さく笑った。
「おう。....じゃ、母さんは寝てろよ。あと大丈夫だから」
「そうー?分かったわ.....おやすみー」
完全に眠そうな母さんにそう返すと、素直に頷いて自分の部屋に向かったみたいだった。
「.........、は、はるき....?」
そんなやり取りを終えて日向に何か言おうとしたら、先に口を開いたのは日向だった。
「ぁ?」
「.....あの、....これ、ちょっと恥ずかしい....」
うつ向いて俺の服を引っ張りながら、首元の印に触れていた。
.......なにこれ、誘ってる?
恥ずかしいのは俺の方だわ。
「.......はぁ........」
「は、はぁって......!!!」
眉毛を上げる様にぷんすこと怒る日向。
「.....だからさ、お前は一々俺を誘ってんの?そんな風にすんなら襲われても文句言えねぇんだぞ」
「は、....はっ!?」
本当に無意識だったんだろうが、コイツがまじで可愛くてやばい。毎日理性と戦う俺の気持ちにもなれ。
本気で俺が怒ったのかと思ったのは、日向は黙りこくってしまった。
「............ご、ごめん....でも、.....そんなつもりじゃ.....なくて......」
手のひらを握りしめて、悲しげな顔をする日向を見ていたら、どうしよもない気持ちになって、強く抱き締めた。
「ぅ、....わっ、.....??」
「.....別に。怒ってはねぇからそんな顔すんな。」
結局、そんな風に許してしまう。
うん...。と小さく返事する日向の首元に、唇を押し付けた。男の癖に、柔らかくて、甘い香りがする。
「ん、っ.........ひぁ.....??、」
一瞬女みたいな声を漏らした後、びっくりしたみたいに体を固める。
「............ん、.....ほら」
一度唇を離して舌でゆっくりと舐めると、ふるふると頭を振るわせ、甘く吐息を吐く。
「な、......に、したんだよ......?」
上目遣いに見上げてくる日向を撫で、次は唇にキスを落とす。
ふにっ、としていて、コイツとキスすんのはほんとに気持ち良い。
不満げな顔が、一瞬でふわりと幸せそうな顔に変わるのが面白い。
「......濃くしただけ。似合ってる」
「な、......っ、....ぅ、ばか...」
「うれしーくせに。ぁ、消えたらまた付けるから言えよ?」
「ぅ、嬉しくなんかない!!!てか付けんな....!!」
かぁぁー、っと赤く染まりながら首元を抑える日向が可愛くてまた抱き締めてしまった。
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