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無表情な使用人...
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...と、そんな事を考えながら母上に見送られて
荷物を馬車に乗せてもらって 王城へと向かった。
(ふぅー...これで暫くは 母上とも父上とも会わなくてすむかな...?...王城かぁー...側室とかいろいろ面倒くさそうだけど、これから僕はどうなるのかな...まぁ今考えてもしょうがないか...そういえばフィリップ様のご婚約者様は同じ所に住むのかな?...うわぁー でもそれだと他の側室達と 対面とか嫌だろうなー... )
至極くだらない事を考えていると いつの間にか 目の前に王城が見えてきた。
王城に着くと すかさず 待機していたのであろう 使用人が馬車の扉を開けてくれる。
「ライラ・カミュウ様ですね。ご到着お待ちしておりました、王家の間にて フィリップ様、また側室の方々がお待ちしております。どうぞ こちらへ」
「はい。今日からお世話になります...。」
目の前の無表情な使用人にライラは気にする 事なく 天使のような微笑みで答えた。
(まぁー 僕は十中八九、歓迎されていないのだろうし そこまで気にされたい訳でもないので とびきりの笑顔で迎えられようが ぶ愛想に迎えられようが気にしませんよ... )
僕の微笑みをみて 無表情だった使用人の瞳が 微かに揺れるが 僕はそれには気づかなかった...。
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