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パンケーキに蜂蜜をかけて。3
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バリッと、明らかに嫌な音が鳴った。
手の中には、綺麗に割れていたら感じないようなヌメッとした感触。
「ヤバい……」と心の中で思った時には、もう既に遅かった。
ボールの中には、まん丸な卵と……一欠片のカラが入っている。
「本当に俊樹くんって学習能力が低いよね」
まんまと引っかかったなとでも言うように、翔さんはニヤリと口角を上げた。
そりゃ油断していた俺も悪いのかも知れないが、これはあんまりだ。
「そんな俊樹くんには、罰が必要かな?」
「ちょっと待ってください!今のは、翔さんがいきなりふーってやってきて、それでくすぐったくて」
「くすぐったかったら卵のカラを入れてもいいの?」
「…………。そういうわけじゃなくて」
「くすぐったくても、入れちゃいけないものは入れちゃダメだよね?」
「…………」
「じゃあ僕が我慢できなくなったからって俊樹くんに、イれちゃってもいいの?」
翔さんは耳元でそっとそう呟いた。
!?!?!?
入れるって何を!?
「翔さんの何を俺の中に入れるんですか!?」
「えー、分かんないの?イレるって言ったら、一つしかないでしょ」
入れる……って何を?
いくら考えても思いつかない。
「手……ですか?」
「え、まって。僕が手を君のどこに入れるの?」
「服の中……とか?」
俺がそういうと翔さんは、声を出して笑い始めた。
バカにしたようにとかではなく、腹の底から可笑しそうに。
「俊樹くん、ゴメン。僕が悪かった」
「待ってください!なんで笑うんですか!?そしてそのゴメンなさいの意味がわかりません」
俺の質問には答えず、翔さんは一言言った。
俺が1番傷つく一言を。
「俊樹くん、童貞でしょ?」
、
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