アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
薄々...:猫
-
*
執事服に、中世の新聞記者、新選組の羽織を着たうちのクラスの女子生徒。
全員が自然に避けて通る一帯にはあからさまにガラの悪い男達。
の中心に突っ込むメイド。
「ご注文お決まりですか?」
最初から男でつっかかるしかないでしょこんなの。
てか、赤モヒカンってどこの世紀末だよ。
「なに、男なのにメイド服とか恥ずかしくねーの?」
「顔は綺麗だけどついてるモンついてんだろ?」
「あれか?オカマか?」
「なにそれおもしれぇ!」
クラス中に響く声にほかの客も萎縮してる。
空気は最悪。
「信成の孤高の黒猫が実はオカマでしたーってか?」
「……。」
こっちに向けられる視線。
挑発的で
相手を見下していて
完全にナメきった
俺が嫌いな
鬱陶しい
目。
俺が口を開こうとしたら後ろから肩を掴まれて引き寄せられた。
「冷やかしなら帰ってください。」
手ががっしりしてる。
土屋だ。
ちらっと見たその顔はキリッとしてる。
けど、俺の肩を掴む手は震えてるし、声も若干裏返ってる。
まぁ、普通に生活してたらこういう連中とはこんな至近距離で話さないしな。
「ぎゃはは、なんだこいつ。こっちのがもっとオカマじゃねーか!」
「帰ってくださぁいだってよ。」
「土下座したら帰ってやるよ。」
「あ、それかさぁ...」
「黒猫ちゃん、俺たちと一緒に校舎裏まで来てくれる?」
口元に浮かぶニヤつき
品定めしているのであろう目線
吐き気がしそうな
目、目、目
土屋の顔を見ずに肩に乗せられていた手を外した。
「お、おい、黒井?」
土屋が怖がっている。
ケンカを買う理由なんてそれで十分だ。
「十五分で戻る。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
35 / 45