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兎の本性:兎
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久しぶりにあっくんとごはん、最近気に入ってるらしいワンコくんも見られたし今日は大分充実してるなぁ、ふふ
なんて思いながらお母さんが作ってくれたご飯を口の中へ押し込む。これあんま好きじゃないんだよなー...。
あ、読者の皆さんはじめまして。ボクは雪代新也。
あっくんこと黒井新夜の幼なじみにしてアルビノの美少年
人懐っこくて、可愛らしい、純粋無垢な...
のは表の話、小さい頃からこの容姿でしょ?
これで気弱な性格だったらやってけないからね。
うん、女子とかでもいわれてるじゃない。
カワイイ子ほど
あいつ性格悪いのよ
って。
でもね、それは当然のことだと思うんだ。
外見が綺麗で中身も柔らかくて綺麗なままだと僕が好きな桃みたいに、外から押されたらすぐ潰れちゃうからね。
というわけで
ボクは小さい頃からあっくんにまとわりつこうとする悪い虫を蹴散らしてたんだ。
けど...最近妙に懐いてるなーって思ってたのがこのツッチーこと土屋望。
他のやつからしたら爽やかスポーツマンイケメンなんだろうけど、ボクの目はごまかされない。
こいつ絶対あっくんのこと好きでしょ。
あっくん細いから組み付かれたりするとなんにもできないんだよねぇ...でも悪いやつじゃなさそうだしぃ...
そんなことを思いながら持ってきたお茶を飲んでいた時だった。
『なぁ、黒井いる?』
若干はスキーな低めの声と一緒に教室に顔を出したのは
肩につくんじゃないかって長さの紫がかったグレーの髪(しかもなんか片方は刈り上げられてる)と走ったらジャラジャラって音するんじゃない?ってくらい大量のピアス
身長はツッチーと同じくらいかちょっと低いくらい
あからさまにヤンキィイイイイっ!?
何こいつあっくんになんのご用事ですかねぇ?!彼女でも取られましたかねぇ!?っていっても最近ヤンキーの彼氏持ちみたいなのはあっくんの取り巻きの中にいなかったはず。いたらボクがすぐ気づくもの。
『あ、お前か。これってあ..お前のじゃな..ねえの?』
そう言ってあっくんに差し出されたのはシンプルなモノトーンの巾着袋だった。
あ..『アレ』はっ!最近なくなってたと思ったら学校の中に落としてたのか。
『ん?あぁ、これ俺んじゃなくて、こっちの』
そう言ってボクをあっくんが指さす。
狼みたいな頭の色の先輩らしきヤンキーは
『え...?』
と口元をひきつらせた。
あぁ、それ、中身見ちゃったんだ。じゃぁもうダメだね。
『拾ってくれてありがと。お礼にジュース奢りますよ。
いきましょっか。』
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