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月と蝉と2
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大和side
ミーンミンミンミン ミーンミンミンミン
「あ"っぢー」
8月ももう半ば。今日の気温は36度で今年何十回目かの真夏日だ。
いつもならクーラーをガンガンにつけているのに、
なぜか昨日の夜、ガコンと音を立ててから使い物にならなくなってしまった。
仕方なく扇風機をつけて見るも、全く役目なし。
「んな暑い中で勉強なんかできるかっ!」
そう言ってまっさらなノートから目を背け現実逃避を行ったのは20何回目か。
そのままの流れでベッドに横になって窓の外を見ると、隣の家の部屋のまど。
「真琴…」
そこには俺が6年生の時に姿を消した真琴の部屋だった。
いなくなるまではよく遊んだりもしてて、学校も小中高一貫だったから校内で合うこともよくあった。
でも、俺が小学校最後の夏休みの時に突然姿を消したのだ。
大人に聞いてもはぐらされるだけで、有力な情報は入ってこないし
「まーこーとー!」
家の前で叫んでももちろん返事は帰ってこなかった。
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