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ホームセンターは、最寄りの駅から電車で10分の場所にあった。
ホームセンターでゲージや食料一式を買い終える。都市部は、栄えていた。きいろの大学は、その都市部の近郊にあった。俺の大学とは真逆の方向だった。
せっかく街にでたからと、ショッピングモールを歩く。
平日のお昼はどのお店も空いていた。
自分は、適当に雑誌でみた服を買い、よくある大学生の格好をしていた。理系なだけに地味な男が多い中、きちんと身だしなみには気を使っている。
対照的にきいろは、自分の好きな服を着ていた。奇抜で、けれどさすが美大だけあってセンスがいい。それに、容姿のためになにを着ても似合った。
ブランドの服をなにを考えるでもなく、眺めていたら、店の外から「みどりくん!」と呼ぶ声が聞こえた。
声のする方をみると、そこには大学の同期で同じサークルの西野優子がいた。西野は、笑顔でこちらに寄ってきた。
「まさか、みどりくんとこんなところで会うなんて」
西野は買い物をしたのか、紙袋を手に持っている。
「西野、今日は授業ないの?」
「え、、さぼりっちゃった。みどりくんは?」
「朝でおわり。西野の学籍番号だと必修じゃないの?昼のやつ」
西野は困ったように笑った。
「嫌なことあって、行く気がしなかったの。
どう?みどりくん、少し付き合ってくれない?」
どうせ家にきいろはいないし、帰っても暇だし、いいかと俺は頷いた。
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