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あれから、きいろはますます学校を休みがちになった。休んでいても夜になるときいろはみどりに連絡を寄越し続けた。
ある日、きいろが電話で眠れないと伝えてきた。
「まっくらな夜が怖いんだ。黒色に塗りつぶされる。黒は怖いよ、みどり。どんなものも壊してしまうから」
きいろは泣いていた。
「みどりの声をきかないと眠れないよ。いつも電話にでてくれてありがとう。おれとみどり溶けて絵の具のようにひとつになれたらいいのに」
俺もそう思うよ、きいろ。
俺はきいろを愛している。だから、きいろが望むのならなんだってする。
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