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嚥下した彼の唾液は ほんのりと甘く、
じわじわと体に染み込んでいくようだった。
「なに…す、ん……んっ」
背中に添えられていた手が 腰を這うと、思わず声が出そうになる。
次第に自分の中で大きくなっていく熱。
頭がぼうっとする、思考回路がショートしたみたいに。
逃げたい、拒絶したい。
なのに 体が言うことを聞かない。
気持ちいい、心地いい。
そう思っているのに それを認めたくない自分がいる。
「…カギ、どこ」
「い、わない…っ」
このままじゃいけない。
このままじゃこの男に好き勝手にされる。
欠片のような理性で 何とか心を保って、
暴かれていく本能が 僕はたまらなく怖い。
「…ここで犯されたいのか」
「ち…ちが、…ぁ…」
男の太ももで ズボン越にそこを刺激され、
自分のものとは思えないような声が漏れる。
もう立っていられないと悟った僕は、
咄嗟に彼の肩に手を置き そっと体を預けた。
「こんな所でキスされて、アンタの…勃つんだ」
冷ややかな口調と視線に
自らの理性が崩れていくのを感じる。
崩れて 形もわからないくらい粉々になる日を
もしかしたら僕はずっと待っていたのかもしれない。
そんなことを考えてしまうくらい
僕の心の礎は壊れていた。
「…変態」
もうきっと、元には戻れない。
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