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1章ー2
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「テスト返すぞー」
テストを受けてから1週間後。テスト返しという地獄が待っていた。
どうせ赤点だ。
数学だけやけに難しかった。明らかに習っていない部分が出ていたのだ。
これが「確実に補習になる」って言ってた理由か。
理央は基本勉強できないし、俺もだいたい平均くらいしか解けないから、習ってない範囲が出ただけでアウトだ。
三条先生の採点は厳しいし。
結果はやっぱり赤点。
「30点以下のやつは放課後205教室に来い」
俺は25点なので余裕で当てはまる。クッソ・・・。
そのあとの授業は知っている内容だった。
授業時間は20分くらいしかないし寝たい。てか眠い。退屈だし。
でも寝たら当然怒られる。
「中村、お前寝るとはどういうことだ?」
少し怖いのと、若干寝ぼけていたために反応ができなかった。
しかし怖いという思いが顔に出ていたらしい。
「悪かった。言いすぎたからそんな顔するな」
三条先生がそんな風に謝るところを見たことがなくて俺は戸惑う。
理央の隣にいるからなのかちょっと厳しいんだよな、三条先生。
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