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1章ー3
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補習の時間になり、俺は目的地に向かった。
入ると、先生以外誰もいない。
「遅い。早く座れ」
三条先生の冷たい声。俺はそれを気にせず座る。
うん、冷たい声のほうが慣れてるからこのままでお願いします。
決してマゾではないけれど。
「じゃあこれ解け。分からないなら聞け」
渡されたのはプリント。内容はあのテストとは違って習った内容から出ていた。
ちょっと安心した。
「あの・・・」
「なんだ」
俺は少し気になっていたことを聞いてみる。
「もしかして補習は俺だけ、ですか?」
「そうだ。今回はそこまで辛い問題は出してないし、採点も結構優しくしたからな」
辛い問題は出してない、というのはうそだろ、と突っ込みたい。
でも、突っ込んでも無駄でしかないのは理央の話からわかっているので、俺は黙って問題を解き始める。
それにしても三条先生と2人きりになる機会なんて無かったからすごい気まずい。
なんか俺のことじっと見てて怖い。
もしかして問題児扱いされるのか!?
・・・もう補習はしたくないな・・・。
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