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1章ー7
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「め、迷惑?」
「いえ、そんなことないですよ!」
勉強は面倒くさい。
でも金城先輩と話せるのはなんだか面白そうだ。
それに優秀な人だし、宿題で分からないところをすぐに聞ける。
「う、うん!一緒に勉強・・・よろしく!」
ピロンと電子音が鳴る。見てみると【金城 松樹の好感度がアップしました】と表示されていた。
「ど、どうかした?」
金城先輩は俺が何かをいじっているのを見て戸惑っているように見えた。
「なんでもないですよ」
俺はごまかした。
ごまかす必要はないけれど説明する必要性を感じなかった。
「そ、そっか。じゃあ明日から、図書館で・・・!図書館は18時まで空いてるから・・・。え、えっと女の子だから早めに帰ろう・・・!」
金城先輩はふわり、とほほ笑んで走っていった。
走り方が運動神経悪そうな走り方だった。
そして、女という言葉で改めて思い出した。
男だけど、この世界では『女』なんだ。
話している感じだと男口調でも問題はなさそうだけど、一応忘れないようにしておこう。
夕日はすでに沈み、あたりは暗くなっていた。
それにしても悪くないな、この世界も。
自分を中心に恋愛が始まる、ということ以外は。
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