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翔ちゃん・・・
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結局みんな怪しくて、誰かに絞ることができなかった。
「うーん・・・理央先輩に聞きたいんですけど」
「何?」
「理央先輩は怪しい動きをしていた人がいてそれに気が付いたからこっちに戻ってきたんですよね?」
僕はうなずく。
「だとすると、その人は理央先輩の脚本?を無視してるってことですか?」
「うん」
多分だけど、4人のうち1人だけ、「中村に対して」アプローチをしている。
3人はあくまで主人公に対してアプローチをしている。
つまり、1人だけあの物語の中で意思を持っていて、中村に近づいているんだ。
だから、僕の設定を無視したことをした。
だけど・・・
「本を見た感じ、違和感がなかったんだよね」
「どういうことですか?」
「つまり、僕がそれを見抜いたことを知って、とりあえず外に出した。そして、その違和感を修正したってこと」
その人には、強大な力をもっているということ。
もちろん大筋は変えられないが、それ以外は変えるくらいの力を持っている。
僕も違和感のあった部分を思い出せないでいるし・・・。
つまり翔ちゃんを好きって思いは、相当強いんだと思う。
「翔ちゃん・・・大丈夫かな」
「今のところは、大丈夫みたいですけど・・・心配ですね」
絢ちゃんは本に触りたくないみたいで、僕と橘くんから少し離れたところにいた。
僕と橘くんは本を開いて、続きを読んだ——————。
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