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遊びましょ?
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「来ないで、くだっ、さい!」
ジリジリと歩み寄ってくる佐々木さんに、僕も後ろへと下がるけれど、数歩も行かないうちに、壁にぶつかった。
「なになに鬼ごっこ?なら俺の勝ちだよね?」
それを見てクク、と笑いながら佐々木さんは手を伸ばしてくる。
「触る、な!!……、ひっ!?」
ガシッと掴まれたうでから、ゾクゾクとした感覚が背筋を這い上がる。
「よっ、と」
「…っあっ」
佐々木さんはベットから落ちて動けない僕を横抱きにして、ベットへ落とした。
抱える時、妙に優しく触れる手が逆に気持ち悪かった。
「何でそんなに嫌がるかなー」
「あ……、たりまえ、です」
心底不思議そうに首をかしげるこの人に、怒りが募る。
逆に聞きたい。
何でそんなに軽いのか。
なぜ嫌がるのにわかってくれないのか。
「まぁ、俺は君とヤれればそれでいいんだけど」
「へ、変態、がっ…」
「…へぇ、辛いのにまだそんな事言えるんだ?」
ますます気に入ったよ、と舌なめずりをしたその男に嫌悪感が湧き出てくる。
肘をついて身体を支えていたけれど、肩をトンっと押されてまたベットに沈む。
「ぁ、っはぁ」
熱い息を吐き出せば、ほら辛いんでしょ?と覆いかぶさってきた。
「いやだ、……どい、て」
「いやいや、無理でしょ」
上にいるこの男を突き飛ばして、窓の外からでも逃げたい。
それができないのは、父さんからの傷の痛みと、母さんからのクスリのせい。
ぞわぞわと、グツグツと胸からせり上がる熱さ。
なんで、こんなことに…
父さんは僕を、どうしたいの?
殺したいならいっそもう殺せばいいのに。
「考え事?余裕だねぇ」
気づけばシャツのボタンは半分くらい取られていて。
男の冷たい手が入り込んできた。
指でスーっと鎖骨あたりを撫でながら、反対側の首を舐められる。
嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
気持ち悪い。
気持ち悪いのに、薬のせいで、おかしくなる。
「これは、酷いねぇ」
シャツの前を全部はだけさせたその男は、僕の体を見て笑う。
正確には、僕の体の痣を見て。
3日間も毎日殴られていれば、痣ぐらいなるだろう。
「あの人も、えげつないことするよなぁ」
よく、喋る人だと思った。
ニヤニヤしながら、僕の目を見ながら、ゆっくりとした口調で話しかけてくる。
わざと、わざとだ。
ツツツ、と指先を痣に這わせる。
「っ、」
それだけで息を飲む僕に、大丈夫だよと笑う男。
「俺は優しくするからね」
何が、大丈夫だ。
そう思ってくれるなら、早く出て行ってくれよ…
ふと、僕を跨いだまま手を止めた佐々木さんを見る。
「抵抗できないだろうけど、邪魔なんだよねぇ」
と、僕の両腕を頭の上にあげ、外した自身のネクタイでその腕を縛った。
「な、何するん、ですか…っは。
外して、ください…、外してっ!!」
拘束されるのは、怖い。
本当に何もできないから。
「…いい眺めだねぇ」
満足そうに目を細めた佐々木さんが、怖い。
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