アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
病気 結城side
-
最近、具合が悪いから、病院に行ったら、病気が発覚した。
もう治らないらしい。正確には治療法が見つかっていないらしい。
唯一できるのが薬でその病気の進行を抑える事。
脳が縮んでいく病気らしい。脳が縮むことで、自分の記憶があいまいになっていく病気。
最終的には、身内のことまで忘れちまうらしい。
そんな、病気にかかるなんて、思ってもみなかった。
俺は、今までの人生、満足しているのだろうか…
いや、満足してねぇよ。
好きなやつに告れてもねぇ。
「くそっ!こんなんだったら、告っときゃよかったじゃねーか」
明日、センセーに報告しなきゃなんねーのかよ…
「めんどくせぇ・・・」
あーぁ。
これから、体育も見学、詰まらねぇじゃん。
俺、体育以外寝てることが多いっつーのに
どうすっかな~
とりあえず、家に帰って母さんたちに報告しなきゃいけないのが一番の苦痛だな…
「ただいまぁ」
「おかえり。検査…どう…だった?」
「親父居る?」
「え、えぇ」
「ん。じゃ、リビングで話すから、親父も呼んどいて。部屋着に着替えてくるから。」
「分かったわ…」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「んじゃ、検査結果ね。俺、もうそんなに長くないらしい。」
「嘘…っ。どうしてっ」
ごめんな。母さん…
「母さん。泣くなよ。なんか、脳が縮んでいく病気なんだって。そのうち、母さんとか、親父のことも忘れちまうんだって。」
「治す方法はないのか?」
「ない、ただ、進行を遅らす事はできる。だから、俺は夏休み入ったら薬の投与を始めたいと思う…」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 29