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羨ましい… 結城side
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あぁ。羨ましい。
すべて、羨ましい…
皆が楽しそうに過ごす時間。
まだ、たくさんある長い長い人生
なのに、俺は?
「短すぎんだよ…。やりてぇこと、たくさんあったのにな…」
「ばーか。」
羨ましい…
楽しく、笑いあってるカップル…
俺には絶対ないことだから、嫉妬する。
俺の恋はかなわないからな…
たった一言、されど一言
”好き”という言葉の重さを嫌でも感じてしまうから…
俺が、好きなやつには、好きなやつがいて、
それは、多分ちゃんとした、女なのだろう…
だから、俺が勝てるはずがない…
このこと、日記に書かなければ、俺は河野と話した事もすべて、いつか、忘れる…
最悪な病だ…。
一番、愛しくてたまらない人と話したというのに、
その記憶が俺の中から、剥がれ落ちてしまう…
「苦しいなぁ…。」
分かってたはずなのに、
一度関わってしまえば、どんどん深みにはまっていく事くらい、わかってたのに
「嬉しかった」
そう、それだけ。
河野から、声をかけてくれて、話すことが出来て嬉しかった…
あぁ。何も考えずに突っ走れる奴が死ぬほど羨ましい…っ
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