アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
87
-
「新入生代表というのはとても重大な役なので...。
何か力になれればと思って相談した結果が
このプレゼントなのです...!」
熱心に目を輝かせて語る二三弥先輩は可愛らしい。
うんうんと聞いてあげられるくらいには。
普通なら面倒で聞き流すところだ。
「二三弥先輩は二三弥先輩なりに考えて
相談して、沢山悩んだのですね。
とてもいい案だと思います。」
「ああっ、あありがとうございます!
そう言っていただけて嬉しいです。
でも...僕はもう三年生で来年で卒業なんですよ。」
輝かせていた瞳が一気に暗くなっていく
「では...二三弥先輩が卒業したら。
その役僕が引き継いでもいいですか?」
「ふぇっ?」
驚いて体をビクつかせた先輩は一瞬考えた表情をしたが
先程のように目を輝かせて
「あ、あ、・・・是非ッ!!!!」
「ふふ、ありがとうございます。」
自然と微笑みと感謝の言葉が出たことに驚いた。
「打ち解けたようだな。よかった。」
「林堂さん、紹介して頂いてありがとうございました。」
ペコペコとお辞儀した二三弥先輩は匠先輩に微笑んだ。
「礼を言われるまでもない。
・・・そろそろ入学式が終わる時間だ。」
学生らしくないアンティークな腕時計を
見つめて匠先輩は言った。
様になってるなぁ・・・。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
92 / 106