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君との出会い①
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朔夜side
君と初めて会ったのは大学一年の夏
前までの俺は何もかもが嫌になっていてグレてた
黒髪が嫌で明るい金髪に染めた髪
高校から耳に開けたいくつものピアス
母親が経営しているブランドの服を着せ替え人形のように着る日々
父親の会社を継ぐために入らされた大学
αの家系に生まれ、親の決めたαの者と結婚し、αの子供を産む将来
周囲からの期待
勝手な想像と期待を持ち、俺に近づいてくる女たち
胸を強調させ、見えるんじゃないかってくらいのスカートを履き、俺を誘う
どうでもよかった俺はそれに付き合う
名前も顔も覚えていない
興味がない
たまに聞こえてくるヒソヒソ声
『αはいいよな。努力なんかしなくて』
『何でここの大学なんだよ。αだけの大学に行けよな。うざい……』
『あいつだよ。俺の彼女とったやつ』
うるさい、黙れ……
何もかもが嫌で、それを変えることのできない自分にもイライラした
そんなある日、俺に抱かれたと言ってきた女たちから復讐を受けた
一番やめて欲しい顔に平手打ちがヒット
口からは赤い液体が流れる
女たちは満足そうに俺に背を向けどこかへ消えていった
本当、最悪……
何やってんだろ……
かっこ悪……
灰色の雲
俺の今の心かな……
パラパラと雨が降り始め、俺を濡らす
そんな俺の後ろから一つの影が視界に入る
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