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優しいキス
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チュッ……
触れるだけの優しいキスをされる
「やっと言ってくれたね。俺も好きだよ、雪」
先輩は優しくまた俺を腕で包んだ
でも、俺の不安は収まらなかった
「……うそだ……ヒック……あの…女の子は……付き合ってるんじゃ………ヒック……ないんですか?」
涙がとまらない
信じられないよ……
「えっ?……雪どういうこと?付き合ってるってなに?」
先輩は本当に分からないという声で俺に言う
俺は思わず先輩を見る
「先輩……この前、中庭の噴水で……女の子とキス……してた」
先輩は思い出したのだろう「ぁ~!」と声をあげる
「もしかして、雪が待ち合わせして来てくれなかった日?見てたの?」
俺は小さく頷く
「雪、それ誤解だよ。確かにあの日告白されたけど、ちゃんと断ったよ」
先輩はにこっと笑って俺の涙を拭った
信じられない……
だって……
「先輩から……女の子を……引き寄せてたじゃないですか…」
「あれはキスじゃなくて耳元で……」
先輩はなにか考えた後、俺の耳元で囁いた
それに俺は赤面し、また涙を流す
「だから雪だけだよ。絶対幸せにする。雪が大好き」
ー
俺には好きな子がいる。俺に変わるきっかけをくれた大切な子。その子のおかげで俺は今凄く幸せなんだ。だから、いつも泣いてるあの子を今度は俺が幸せにしたい。その子と番になりたいぐらい大切で大好きなんだ。
ー
先輩にまた涙を拭われ、キスされた
沢山流した涙のあとに、俺に幸せが訪れた
今度は幸せになりたい、幸せになる、先輩と一緒に
まだ不安はあるけど、先輩と一緒なら大丈夫な気がするんだ、運命の番だからだけじゃなく
もう一度、信じてみよう
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