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十四松の地雷 ④
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「…トド松は、弟だけど…でも それだけ。」
俺は十四松の頬に両手を添えて、覗き込むように見つめた。
「十四松も 弟だけど…十四松は、俺の恋人でしょ。」
そう言うと、十四松の顔が ポッと赤くなる。
「そんな事言ったら、俺だって…お前が おそ松兄さんと 一つのカップラーメン分け合ったとか、クソ松と一緒に 歌 歌うとか、チョロ松兄さんの隣で寝てるのとか、全部 嫌なんだけど…」
「え?えっ?一松兄さんも、ヤキモチ妬いたり するンすか?」
「あー、妬く妬く。超一杯 妬くよ。…でもさ、お前にとって あいつらは ただの『兄さん』だろ?」
十四松は、コクコクと 頷く。
「じゃあ、十四松にとって 俺は?俺もただの『兄さん』?」
「違う!一松兄さんは…一松は…僕の…恋…人 っス」
よく出来ましたとばかりに、チュッと唇を合わせると、十四松は 恥ずかしそうに 俺の胸に 顔を埋めた。
俺は、ぎゅっと十四松を抱きしめた。
「不安にさせて、ごめん。でも 俺には十四松だけだから。兄とか弟とか関係ない。俺が好きなのは、十四松だけだから。」
「うん。僕も、僕も一松兄さんが 大好き!」
「…本当は 俺、トド松にも嫉妬してた。俺の 知らない服を着て、俺の知らない所に行って…いつも お前に甘やかされてるのも 羨ましいって…」
「兄さん、僕に いい子いい子されたいの?」
「…うん。」
十四松は、ダルダルの袖のまま 俺の頭をガシガシと撫でる。
一見、乱暴に見える動きだが、すごく 気持ちいい。
「一松兄さん 僕の事 好きになってくれて、いつも 僕の事 幸せにしてくれる。だから、いい子!」
は…何それ…それって、こっちのセリフだよ。
そう思ったけど、そのまま十四松に甘える。
まじ、猫耳生えそうなくらい 幸せ…
「…トド松さ、今日 女の子にドタキャンされたんだって。…それから、俺達に、オシャレして ちゃんとデートしろって、通販サイト探してくれた。」
「だから、一松兄さん トド松に いい子いい子してたの?…そっかあ、僕 トド松に酷い事しちゃった。謝らなきゃ…」
「うん。そろそろ帰ろっか。トド松も 心配してる。」
本当は もっと ずっと こうやって抱き合っていたいけど、最後にもう一度 キスをして 俺達は 家路についた。
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