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椿の服を脱がせた智は、軽く開いた椿の両足の間に腰を下ろした。
しかし椿は恥ずかしいのか勃起したそれを隠すように押さえつけて内腿を震わせている。
智はそこをじっと見つめると、椿の顔を見上げて小さく微笑んだ。
そして手の甲の骨の上を人差し指でするりと撫でてから、人差し指で軽くつついた。
「手を退けて?」
「は、はい。」
口では従順に返事を返すものの、椿の手は動く気配を見せない。
智はその様子に首を少し傾げてから、少し躾のなっていない犬を叱るかのように呼びかけた。
「椿くん」
「だ、だって恥ずかしいです。」
智の意図がわかったのか、叱られた犬のように智を見つめた椿。
その瞳は少し潤んでいるかのようにも見える。
「いまさら?」
「だってち、近い……」
「何度も見ているじゃない、いじらしいなぁ」
そう言いながらも力任せに椿の手を退けた智。
びっくりしたような顔をしながら、目をまん丸にする椿は一気に顔を真っ赤にした。
プルっと揺れたそれは智の前に姿を現し、刺激を与えてもらうのを心待ちにしている。
「あ、ぁ……」
恥ずかしさにまたそこを隠そうとする椿だが、ぎゅっとシーツを手繰り寄せると羞恥に耐えた。
そんな椿に追い打ちをかけるように智が椿の中心に顔を近づけた。
「おはよう椿くん」
「ちょ!やだぁ智さん!!」
「ふふ、可愛いなぁ。こんなに元気に上向いてるよ。」
人差し指で先端をぴたぴたと触られて、椿は腰を小さく震わせた。
そして顔を背けると、手の甲で目元隠してやり過ごそうとして見る。
「あぅ……や、やめて……恥ずかしい……」
「前に椿くんがしてくれた時ね、僕すごく興奮したんだよ。」
「え……?」
智がいきなり声の調子を変えたのにつられて、椿は顔を上げ智を見ようと少しだけ体を起こした。
だがそれが間違いだった。
智は声の調子とは全く違った笑みを浮かべて、椿の中心を手で包み込んだからだ。
「こうやって触れられるだけでもすごく気持ちいいのに……」
そして短調な動きで椿の中心を扱いていく。
目を離したいのに離せない。
椿は智が自分に刺激を与えているのをみてまた体を興奮させていった。
「う、あ……あ……っ」
「こことかね……指でされるとすごく気持ちいいよね……」
「くぅ……ん……っ、」
同じ男だからわかる。
とでも言いたげな口ぶりと共に刺激される鈴口。
指が入ってきそうなほど親指を押し込まれて、椿は鼻から抜けていくような声を出した。
「君がしてくれる、それだけでとても気持ちいいのに……こんなことをするから……」
こんなこと、と言いながら顔をさらに近づける智。
あ、と思う間もなく智の口が開く。
「あっ、あ……っあ――……っ」
椿が見ている目の前で、椿の自身は智の口の中に入っていく。
椿は腰を引くように下に腰を押し付ける。
しかし当然のごとくベッドが少し歪むだけ。
「うっ、智、さ……」
「ん?」
「で、そう……」
温かくて柔らかくて湿っていて。
その場所で感じたことのない初めての快感に椿は目を回した。
気持ちいい、そればかりで気を抜けば気を遣ってしまいそうだ。
「まだダメだよ?」
「イっ……!いた……っ!!」
なんとか気を落ち着けようと短く息をする椿。
そんな椿を手伝うように根元を強く戒めた智。
しかしその顔は楽しんでいる顔そのもの。
「もっと気持ちよくしてあげるよ」
「ま、まって、あ、やだ……っあぁ――」
智さんの口の中に、自分のソレが入っていく。
熱い息と、ぬるぬるとした口の中。
舌が当たるのがとても気持ちよくて、腰がビクビクと震える。
ぬるっとした唾液と、少しのざらざら。
智が頭を動かすと、それが擦れて椿の腰が面白いぐらいに震える。
智が椿に目線を寄越しながら、頭をゆっくりと動かす。
その様子がとてもいやらしくて、椿は熱い息を吐きながら手を伸ばした。
「智さ……っ気持ちいい……っ」
手、以外でそこを刺激する気持ちよさを初めて知った椿。
それと同時に今まで抱いたことのない種類の違う愛おしさを抱いた椿は、智の頭に触れた。
可愛い、という感覚。
それからとても愛おしい、という感覚。
それから奥の方から湧き上がる体験したことない感覚。
この人を支配したい、めちゃくちゃにしたい。
自分のものにしたい。
腰が揺れそうになるのをシーツを掴むことで堪えながら、もう片方の伸ばした手で智の髪の毛をくしゃりと握った。
無茶苦茶に突いてしまったらどうなるんだろう。
白く弾ける脳内の中でそんなことを考え始める椿。
「あっあっ、あ……っやばい、智さん……っ!」
頭が激しく動き出す。
ズポズポという動きとともに、智の口から自分のそれが出たり入ったりする。
その刺激と倒錯的な光景に椿の絶頂感は増していく。
しかし、智の手によって根元を戒められているため熱を解放することが許されない。
椿の熱はどんどんと内に蓄積されて、滞留していく。
あぁイきたい、イきたい。
段々と脳内がその願望のみに占拠されてきはじめた時、智の動きがピタリと止まる。
「え……智さん?」
「腰、好きなように動かしてごらんよ」
「そ、んな。」
「いいよほら、僕はもう動かないからね?」
椿の欲求は最高潮に達している。
そんな中で行動をコントロールできようか。
椿は欲に負けてゆっくりと腰を押し出した。
ビリビリと快感が突き抜けて、次が欲しくなる。
早く解放してしまいたい、もっと気持ちよくなりたい。
早く絶頂感を味わいたい。
椿はシーツを掴んでいた手を智の頭に添えると、下ろした腰を再度押し上げた。
あ、やばい気持ちいい。
「うっ、智さ……っ」
もっと!もっと!もっと!
椿の腰の動きがユルユルとしたものから激しいものにかわっていく。
「ん、……っ」
途中、狭い窄まりに椿の先端が触れた。
するとそこは椿の侵入を拒むようにぎゅうと、締め付ける。
その感覚に椿はさらに腰を押し上げてしまう。
狭いところに押し入って行く感覚が、凄まじい快感を産んで椿は目の前に星を散らした。
智の戒めが緩められる。
椿が腰を押し出す度に、智の頭が少し逃げるように動く。
それがもどかしくて、智の頭を押さえ込んだ椿は、ラストスパートというようにそのまま腰を送り出した。
「うっ、ぁあ―――ッ!!」
イく。
そう思いながら智に腰を押し付けた椿は、そのまま体を震わせた。
腰から脊髄を通って頭まで快感が広がって、次に筋肉が弛緩していく。
もふっとベッドに体を埋めた椿は、胸を上下させた。
……すごく、気持ちよかった。
「うっ、げほ、……っ」
しばらくすると足元の方から咳き込む声がして椿は慌てて体を起こした。
随分とめちゃくちゃにしてしまった。
しかも口に。
椿は慌ててティッシュを取ると智に差し出した。
「っ智さん!ごめんなさい……っ!」
「う、ううん、いいよ……っげほ、精液ってすごく喉に引っかかるね……」
「お、お水持ってきます!!」
困ったように笑いながらも少しからかうような色を滲ませる智。
椿は顔を真っ赤にすると慌てて台所の方に走った。
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