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第三章第七節:魔王トド松1
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side十四松
カラ松兄さんも、一松兄さんも、トッティも、僕も、動かなくなったおそ松兄さんと、おそ松兄さんを抱くチョロ松兄さんを囲っていた。
おそ松兄さんは、楽しい夢を見ているような表情でチョロ松兄さんに抱かれている。
さっきまでの一部始終が嘘みたいだ…
そんな二人の兄さんの様子が、僕には、反って心痛い。
――お前なんて兄さんじゃない!トッティを返せ!
僕が「おそ松兄さん」に最後に言った言葉は、目も当てられたものじゃない。
まさか、あれが最後になるなんて思っていなかった。
僕は、知っているんだよ。
トッティを魔国に連れてきたのだって、疎外感に悲しむトッティの気を晴らしてやるつもりだったんでしょ。
僕は、トッティを前世で助けることが出来なかった。
そして、現世でも助けることが出来ない。
いざと言う時に、必ず救いの手を差し伸べてくるおそ松兄さんが、大好きな反面、憎らしかったんだ…
――ごめんね。
「十四松兄さん」
トッティに呼ばれて、物思いタイムから抜け出した。
「僕、後片つけをしようと思うんだ」
***
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