アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第1章 2
-
「目は治んないのか」
「無理だってー。…一生色は見えないってさ」
「…そう」
小さい頃、生まれた時俺は目の病気で
見えなくなるかもしれないから、手術した
結果成功
見えなくなることはなくなったけど
その時に、色を無くした
でも、昔はなんとか見えてて
目薬でどうにかなって
小学生の最初まで薄く見えてた色も、全く見えなくなって、今まで生きてる
信号とか、確かこんな色だったっけとか思いながら
まぁ、車は運転できないし、服とかも物凄いことになったりするから
トアに色々やってもらってる
「ねぇ?トア、君の髪は何色だっけ」
「黒」
「そっか。…わからないや」
「……何度でも言ってやるよ」
「…アハ、ハ……優し、いなぁ…」
瞼が重くのしかかる
ほら、ちょっと強いだけですぐこうなる
眠ってしまったツバキに
トアはそっと、ブランケットをかけて
今日はもう、閉店
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 181