アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第2章 20
-
「ねえねえねえ、ユッキー今どんな気持ち?どんな気持ちー?」
「周りをグルグルするな!」
「え?ねえねえ?照れてるのかい?照れてるんだね??」
「うるせぇぞ!」
「きやぁ!怖いっ!あははっ」
白いケーキを食べ
そんな会話が始まる向こうの席
いいねいいね
作戦は大成功だね
「……トア君はさー?」
「…何ですか」
「君は演劇とか好きなタイプかい?」
「………嫌いではないですけど」
「そうかそうかー」
「何ですか」
「………(実を言うとね、僕ら付き合ってないんだよね)」
「…(はっ?)」
「(ハオトが心配されたくないからって、僕が乗ってあげただけなんだよねー)」
「……(…そうなんですか)」
「って事で、そんなに固くならないでよー」
と、トア君のほっぺを指でつつく
其れを不機嫌に思う彼
まぁ、演技は喜劇も悲劇もパロディもシリアスも生み出せるからね
その分幾ら嘘を重ねたって、それは演技でしかないし
その代わり
僕みたいな薄っぺらな存在になってしまうけど
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
41 / 181