アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第3章 3
-
「……ごめんね、最近遅いから」
「……寝るぞ。眠い」
「…………。無理して起きてなくて良いよ?」
笑顔で言ってるつもり
シャワーも浴びて服も着替えて
後は寝るだけ
先にベッドに潜り込んで待つ
「起きてねぇと、帰ってきた時お前見えないだろ」
「えー?そうかなぁ…そろそろ慣れたし!」
「……俺は良いんだよ。…ほら、寝るぞ」
「…ごめんね、迷惑かけて」
「そんなの何時ものことだろ」
電気が消える
目の前が、真っ黒に
「……目が慣れればなぁ」
「…もう寝る。黙れ」
「えーっ、ねーぇートアぁ?寒いなぁー?」
「来るなくっ付くな向こう行け」
「痛っ!蹴らなくても良いじゃんか!ちょ!」
「ほら、行け」
「……何さっ、ちょっとくらい良いだろっ!」
「べーっ」と舌を出して、壁にペタッとくっ付く様にしてやる
何さ何さっ!
少しくらい、甘えたって良いじゃん!
「おやすみ!もう寝るからね!」
「………」
「……」
返ってこない声
寝たのかな
俺なんかどーでも良いと?
あーもう、おこだおこ、明日はずっと拗ねてやる
〈ガサガサ…〉
「ふぁっ!?ちょ!?」
「うるせぇな…寒いんだろ」
「い、いやっ!もう良いから!」
逃げようとすれば今度はキツく抱きしめられる
後ろからだと、顔が見えない
余計にもどかしくて、ふわふわした気分で
「……何なのさ」
「…黙って寝ろ」
「…バカ」
「………」
嬉しくて頬が熱くなる
だけど悔しくて笑えない
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
45 / 181