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第3章 6
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「君はさぁ、趣味は?」
「………」
「……ねーえー、トアー?」
「……………答える必要無い」
「そぅ?」
やっぱり面白い
俺の勘って当たるんだよね
無口でクールぶってる彼
だからそんなに人は寄ってこない
そんな雰囲気も好きだし、俺も
本気で心を開いてもらいたいってね
だって俺、皆から愛されたいもん
「……(ヘッドホン邪魔だなぁ)」
如何にかして、先ずはヘッドホンを外してもらわないと
その為には信頼?
それとも、友情とか
ま、必要無いけどね、そんな不確定要素
彼のヘッドホンに手を掛ける
そのまま耳から外して、口を寄せる
「…ね、何が好きなの?教えてよ」
「……………人の邪魔すんな、気持ち悪い」
「えぇ?どーしてよ」
「俺はそんな事されても興味無いんでね。そこら辺の奴と違って」
「…あらら?俺の噂知ってたの?」
「………………2番目と8番目と11番から13番まで」
「あら?誰とまで知ってるんだ」
因みに今のは出席番号
そして全部男子
目的は半分が普通にやりたくて
半分がお金目的
俺も、人を見る目はあるし
金もってそうな奴に話しかけて少し貰う
別に卑怯じゃ無いでしょ?
ちゃんと見返り渡してるんだから
「でも別に君にもなんて、そんなこと思ってないよー。君とは普通に話したいだけ」
「……………勝手にしてろ」
ヘッドホンをされてしまう
窓の外の方に向く目線
俺は見えてるのかな
ま、俺は君を見るけどね
でもどんなに見たってさ
君の色は、分かんないや
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