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第4章 1
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「…………………」
「それでね、私今日は良い事沢山あったんだ」
「そうなんですか」
「にしても、トア君本当カッコいいよねぇ」
「ありがとうございます」
ただいま、俺
絶賛イライラ中
何だよ、トアにばっか話しかけて
また露出多いし厚化粧だし
あー無理無理
とか、言ってるけど
トアは何時も笑って聞いてる
笑うって、少し微笑んでるだけだけど
…何さ、そんなに楽しいのっ
「…あれ、もうこんな時間、それじゃあトア君、ご馳走様」
「えぇ、また来てくださいね」
………あーもう
本当ムカつくなぁ
「…………何怒ってんだ」
「…別に」
まぁ良いや、忘れよう
怒った所で、俺に何も得ないし
「………はぁ」
「…ツバキ」
「なーに?怒ってないってば…」
とか言いつつ目付きは最悪なんだろうけど
顔をトアに向ける
と、頭を撫でられる
いきなりで、「うわっ!?」と言ってしゃがんでしまう
「なっ、何さっ!」
「……よく頑張ってるな」
と、笑ってくれる
なんか、初めてかも、笑うの見るの
「……バカじゃ、ないのっ」
しゃがんだまま、後ろを向く
流石にこれで立ったらお客さんに俺の真っ赤な顔見られる
無理無理っ
何だよいきなり
そんなのズルイって
「………ほら、仕事しろ」
「分かってる…っ!」
誰ですか俺をこんなにした人はっ
仕事したくったってできる訳ないじゃんか…
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