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この状況……意味がわかんねぇよ!
「この事は遙には内緒にしてくれるかな。ややこしくなるのはごめんなんだ」
「だからどういうことなんだよ!」
ややこしくなるのはごめんって、俺関係ねぇし!!
ややこしくしているのは、健吾さんだろ!?
「諒太、頼むから大声は出さないでくれ。遙が起きてきてしまうだろう?大人には、いろいろとあるんだよ」
それって───
「浮気してんのかよ」
「浮気?……違うよ?だって、涼子さんはもう天国に行っちゃっただろ?」
「は・・・・・・?」
なんだよそれ。確かにおふくろは天国へ行った。
だけど、それとこれとは話が別だろ。
「義父さんは仕事で疲れていて、たまには息抜きが必要なんだ。そのための女性なんだよ。」
「・・・・・・」
息抜き?……見損なった…。
俺はもう声も出なかった。
健吾さんは……もっと誠実で真面目な人だと思っていた。けど、違ったんだな。あんたは、おふくろを大切に思っていなかったってことだろ?
おふくろが亡くなったら、もう次の人かよ。
死んでから、まだ3ヶ月くらいしか経ってないんだぜ?
要するに、誰でもいいってことかよ。最低だよ、あんた。
「明日も学校だろ?早く寝なさい」
義父さんは怒りで震えている俺を見てニッと笑ってから、女を連れて自分の部屋へと入っていった。
「クソがッー…!!」
俺はダンッと床を蹴った。おふくろがかわいそうだ…
しかも、あの女がこの家に来たのははじめてじゃない。
俺や遙さんが知らなかっただけで、何度も来ていたんだ
『もう何度か来ているし』義父さんの言葉がぐるぐると頭の中で繰り返される。
この日の夜、俺は一睡もできなかった。
「おふくろ、ごめん」
俺は自分の部屋で、何度もそう眩いた。
朝までずっと…
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