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後は接客……。
メイド喫茶における、お客の心を掴むのはこのセリフ。
「萌え♥萌え♥きゅーんっ♥♥」
手で作ったハートを可愛く揺らしら満面の笑みで……。
これ……男捨てねぇと出来ねぇよ……。
「はいっ、やって」
「っ……」
やって当然でしょ?と言わんばかりの顔だ。
そして、この璃花様のことだ。
適当に流すだけでは何をされるか分かんない…。
「萌え♡萌え♡きゅーんっ♡♡」
溢れそうな羞恥を自信に変え、渾身の萌えを放った。
「よし、よくぞ男を捨てた。裕太。」
ポンっと、満足気に僕の肩を叩いた。
「じゃあ、明日からあんた出勤ね。」
「はぁっ!?」
巫山戯るな!!
確かに開店は明日だが、全国的にほぼ夏休み!!
休暇が取れる人だっているんだから……
「大丈夫!!まだ初日だし人なんて殆ど入んないから」
どーせ、あの採用された可愛い子達にビラ配りさせる気なんだから人は来るだろ。
バレなきゃいいけどなぁ……。
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