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「……?」
「やぁ裕太君。お待たせ」
その車の窓から顔を出したのは晴山さん。
噂をすればなんとやら……じゃないけど。
「ど、うも…」
晴山さんが顔を出したのは左側。
そしてそこは運転席。
これは……外車だ……。
車には詳しくないけど、このマークは見たことある。
恐らくフェラーリ。
「助手席、乗って」
クイッと横を親指で示した。
僕は驚きながらも、その指示に従い、助手席に座った。
リュックは背負っていると邪魔なので、前に抱くことにした。
「……ぬいぐるみかよ……」
「え?」
晴山さんが、何かを呟き、ハッとしたように口を塞いだ。
「いや、シートベルトしてね」
「? はい」
言われた通り、シートベルトを着用。
「じゃ、行こうか」
アクセルが、踏み込まれた車は発進した。
「どこ行くんですか?」
「んー。内緒」
チラリと目線だけを向け、また前に戻す。
ほんと、思った通りお洒落な人。
ところどころ、ピンクの差し色が入る白いTシャツ。
それに重ねられた短いベスト。
ズボンは白で、脚の長さを強調させる。
日に焼けた腕が楽々とハンドルを握り、操作する。
大人って、いう感じ……。
コレでイケメン……。
スペックが高すぎる……!!
こんな人の隣に僕なんて並んだら……。
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