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番外編※その後の二人
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中身はジェルとコンドームの箱。
しかもコンドームの箱には大きな活字で『極薄!着けてる感じがしな~い』
こんなもの歩には見せられない。
遥は歩の双子の妹。歩の兄妹だけあって黙っていれば線の細い美少女だ。
そもそも歩と二宮が知り合うきっかけになったのは遥のおかげなのでそれなりに感謝はしている。
しかし、だ
………ほっといてほしい。
歩と恋人になった時に誓ったことがある。
『大切にする』と。
それはもちろんそういった行為についても同じことだ。
男同士の体の繋げ方を知ってからはなおさらその思いは強くなった。
なるべく歩の体に負担をかけたくない。
二宮も年頃の男だ。
好きな相手と繋がりたい…いや、ヤリたい。
しかし歩とはゆっくり育んでいきたいからそういう類いもゆっくり進めていけばいいと考えていた。
今日のお泊まりは二人でまったり過ごせればそれでよかった。
しかし歩は真逆の考えだった。
◇◆◇◆
紙袋を渡すときに指先同士が触れて、それだけで歩の心臓はトクンと跳ね上がる。
付き合い始めて約2ヶ月。
キス以上はいまだシタコトがない。
歩にはそれが悩みの種だった。
最初は両想いになれて嬉しくて幸せだった。
だからキスだけの関係でも充分満たされていたのだが――――
双子の妹である遥と友人マキにダメ出しされた。
要は好き合う二人なのにそういう事がないのはおかしいらしい。
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