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Episode4~笑顔~
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一稀side
一稀「それで徹に頼みたいことがある。」
徹「なんだ?」
一稀「凛くんと今関わっている人に凛くんのことを説明したい。」
徹「でも信じられる人しか……」
これは凛くんのためなんだ。徹分かってくれ。
一稀「凛くんを今日の様に刺激して欲しくない。伊麻君に聞いたんだ。」
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慶人「柊先生ちょっといいですか?」
一稀「どうしたの?」
慶人「ちょっとここじゃ……凛くんが…」
一稀「……分かった。じゃあこっちに。」
凛くんに聞かせられてないこと?
慶人君もしかしてなにか気づいてるの?
慶人「凛くん倒れた時とても幸せそうに笑ってたんです。」
一稀「笑ってた?」
慶人「はい。凛くんって表情を表に出さないタイプなんですけど……初めて心から笑ってたのを見たんです。」
一稀「……心から?」
慶人「はい。多分僕以外は……いやあいつは気づいてるかもですけど…まぁそれはいいんです!凛くん笑ってる時効果音にニコッってつきそうな笑い方してたんです。」
ん?ちょっとわかんないんだけど?
ニコッて効果音とは?
慶人「こんな感じです。」(ニコッ)
いわゆるキラキラスマイルみたいな?
慶人「なのにあの時はなんていうか違うかったんです!!!幸せそうなのにどこか寂しそうで……ちょっと泣きそうな顔で笑ってたんです。」
一稀「……。」
慶人「先生……凛くんは何か訳ありなんですか?」
凛くんがそんな表情をしていた?
その会話の中でなにか……
一稀「伊麻君その時の会話の内容って覚えてる?」
慶人「たわいもない会話でしたよ。初対面の生徒会メンバーが自己紹介をした後は、あまり記憶に残らないぐらい普通の会話でした。」
一稀「ありがとう。話せるようになったら話すよ。まだダメなんだ。」
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徹「つまり?」
一稀「つまり、たわいもない会話で知らず知らずのうちに誰しもが凛くんを傷つけられるってことだよ。」
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