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勉強会13
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「まあ、テストがやばそうだったらお願いしようかな?」
とりあえず絶対に教えてもらうっていうのだけは避けたい。
テストはきっとやばいだろうけど、やばいとは言わなければ逃げられるはず。
「うん」
みんなそれで納得したみたい。
よかったわ。
「てか今何時?」
「んーと、6時だねー」
「あ、もうそんな時間なんだ。
俺帰るわ。」
「え?」
「圭、これから何か用事でもあるの?」
「弟が今日泊りに来るんだよ」
「けーと弟いるんだ!」
「うん。天使」
「て、天使?」
熊崎は、何言ってんだこいつ?みたいな顔してみてきた。
「俺の弟ちょーかわいいから天使」
「圭斗より?」
「は?
俺よりかわいいに決まってるだろ。
元橋頭おかしいの?」
あ、言い過ぎた。
怒るかな?
弟のことになるといつも熱くなってしまう。
申し訳ないけどずっと変わらないから。
「平介って呼べって言ったろ」
そっち?
「え?元橋じゃだめなの?」
「さっきはかわいく平介って呼んだろ」
それを言われて顔がかあっと赤くなったのがわかった。
「これから名前で呼ばなかったら何してやろうか?」
元橋はニヤっと笑った。
それすらもかっこいい。
てかそれかなりやばいことすんじゃねーだろうな!
もう諦めよう。
「…へいすけ」
「よくできました」
元橋はそう言って、微笑んで俺の頭にポンっと手を置いた。
…頭ポンはなかったことにして。
あの元橋が微笑んだ!
は、初めて見たけどけっこう強烈!
普段無表情だから余計に、こんな顔するんだってびっくりした。
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