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人間の本音3
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ばくん、ばくん、と心臓は一向に激しくなっていく。
だめだ、だめだ、抑えろ……抑えろと言い聞かせても無駄みたいで、
「七志乃さん――――…………」
と、そう目の前にいる綺麗な「人」の名前を口にすると、すぅと流れるように……
「アオサ――――」
アオサギと七志乃が言い終わる前に唇を重ねた。
あ、やってしまった。
と気づいたのはそれから数秒後の事。
――――ピンポーン
一人で203号室のチャイムを鳴らした。
さっきまで一緒にいた七志乃さんはというと、「夜まで休む」と言ってそのまま部屋に閉じこもっている。俺が部屋を出た時にはもう息遣いはもう元通りだった。
気付いたら、その、キス、をしてた。
男性の体をモデルに作られた「人」に。唇と唇の様なものを重ねて。
後悔はというとしてない。けど、もやもやはしてる……気がする。
一時的な欲求に流されてあんなことをしてしまった。七志乃さんはどう思っているのだろうか、と考え出したら止まんなくなってしまいそうだ!
もし、七志乃がキスで嫌な思いをしてたら、今は後悔してなくても多分死ぬほど後悔する。うん、絶対。
……今夜、謝りに行こう、出来るだけ早く。
ガチャ
丁度考えがまとまった所で玄関のドアが開く。
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