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もっと彼を知りたくて2
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葉月が真っ直ぐ俺を見る。
「杉本が謝ることなんて何もないよ?人の寿命は元々決まっていて、父が早くに死ぬのも仕方のないことだったんだ…」
「そんなことっ」
「だからほら、杉本が涙を流すこともない」
徐に葉月の手が俺の頬を包んだかと思うと、グイッと涙を拭われる。
俺泣いてたんだ…
「杉本はよく泣くね、、でもそんなところも可愛い」
ふふ、、目を細めて笑ったかと思うと、今度は身体全体が温もりに包まれた。
「あっ…」
葉月の腕が背中に回される。
突然のことに頭がついていかない。
えっ、な、何!?
髪にふわっと葉月の息がかかりゾクっと何かが背中を走り抜けていく。
「ほんとに…いいの?」
ドッドッドッドッ…
耳元で囁かれ急に心臓が早鐘を打ち始める。
セフレが何なのか知っているし、男同士のやり方だって何と無くの知識はある。
その上で覚悟していたつもりなのに、突然の流れに動揺してついつい腰が引けてしまう。
だけどその腰をグッと押さえ込まれてさっきより強く葉月と密着してしまった。
「杉本は初めて?」
葉月の声が耳をくすぐる。
それだけで全身が粟立ち身震いしてしまう。
「経験は…無い…」
恥ずかしい告白だ。
「男も女も?」
その問いには黙って頷く。
「そっか」
急に身体が離される。
俺は不安になって葉月を見上げると、葉月は嬉しそうに俺を見ていた。
それがフッと真剣な眼差しになる。
ドキンッ…
やっぱりカッコいい、、
「杉本の初めて、俺なんかがもらっちゃってもいいのかな?」
そんな女子じゃないんだから気になんてしてないけど…
「葉月が…いい」
恋人とかそんなんじゃないけど、好きな人が相手ならきっと幸せになれる。
「あっ…」
突然身体がグラっと傾いた。
天地がひっくり返る…と思ったらドスンッと畳の上に背中から着地した。
でも全然痛くない。
葉月の腕が俺の身体をしっかりと支えてくれている。
そんな守られている感じが嬉しい。
俺はそのまま力を抜くと葉月の腕にゆっくりと身体を預けていった…
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