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「…あ、でも俺男で…」
雪路さんや涼のお母さんが俺の性別については触れてこなかったから忘れてた。
彼らは、同性同士なのに抵抗がないんだろうか。
「嗚呼それは大丈夫。俺だけじゃなくて、ここにいるやつら全員そういうのに偏見はねえよ」
良かった…。俺の家の方では認めてもらえたけど涼の方でそうだったらどうしようかと思った。
「…というか、昴流君、だっけ?君俺らの事ばっか気にしてるけど昴流君こそ良いの?こんなヤリチンが相手で。酷いことされるかもよ?」
「…っ、おい雪路…」
酷いこと。それは浮気、とか涼が俺に暴力を振るうってことだよね。
そんな涼は絶対にしない。だって涼は俺を大切にしたいって言ってくれた。あの言葉に嘘はない。俺は涼を信じてる。
「へえ…?じゃあ、こいつのどんなところが好きなわけ?」
「えっ、すき…?」
「ん、そう。こいつを信じてるってことは、こいつがやって来たことを受け入れれるほどの良さってのが有るんだろ?」
「え、あ…」
涼の良さ。涼の好きな所…。
数えきれないくらいにあるけど、涼が聞いてるところで言うのは恥ずかしい。
これが公開処刑ってやつか…?あれちょっと違う…?
「あ、の…涼が居ないところで…」
「え、涼には言えないの?涼のことなのに?」
「昴流、俺も聞きたいなあ…、昴流が俺の何処が好きなのか。『全部』…じゃなくて細かく、ね。100個でも1000個でも何時間でも聞いてあげるから」
「や…っ、はずいから…やだ…」
雪路さんだけじゃなくて、涼もこの場で言わせようとする。
両手で真っ赤になった顔隠し、指の隙間から2人を見ると2人揃って意地悪そうな顔。
「昴流君。叔父として俺は涼がどれだけ思われてるのか知りたいんだよ」
「すーばる?」
もう嫌。Sなのも遺伝なのこの家系。
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