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「え、っと…その…」
サディスト2人組の圧迫に負けてボソボソッ、と涼の好きなところを言っていく。
「初対面の俺を心配してくれた所とか、俺のために…授業ほっぽいて走ってきてくれたところ…」
まず、付き合う前の事から。当時はそんなこと思っていなかったけど、今では大好きな涼のところ。
初めてあったとき、俺のピアスの数を聞いて「異常だ」って言われたり家族の事を聞かれたのは、俺の事をそのときから心配してくれてたからなんだって、付き合うようになってから気がついた。
授業参観の知らせで、取り乱してしまった俺のために走ってきて、抱き締めてくれた。
まあ、まさか押し倒されたり、足でされたり、キスされるとは思ってなかったけど…。
それから、球技大会の時。梅雨の時期で不安定になっていた俺を心配してくれた。
その時もセクハラされたけど、もうそんときには慣れてきてたっけ。
「俺の全部を受け入れてくれた、ところ」
よくわかんねえ場所に連れ込まれて"暴力"を奮われた。
でも、それに心を満たされて、温もりに依存していた俺を引かないでくれた。
俺の過去を受け入れてくれた。
「嗚呼…あとちょっと馬鹿なところ」
俺とお揃いが良いからとピアスを開けた後で頭を抱えて、結果教師と言う立場を忘れた回答を出した。
それは、その時だけじゃなくてちょくちょくあって、仕事なんて後回しにする馬鹿なところも何だかんだで好きだ。
まだまだ一杯ある。
俺を守りたいって言ってくれた事とか、何時だって不安になった俺の側に居てくれて、俺が欲しい言葉を言ってくれた事とか。
意地悪な所も、ちょっと変態な所も…、俺に恥ずかしい思いばっかさせるけどそんなところも嫌いになれない。
独占欲が強くてすぐ嫉妬しちゃうのも可愛くて大好き。
ヤるときに、俺を絶対に気にかけてくれて、自分だって辛いだろうに俺に何かあれば俺を優先して途中でも止めようとしてくれたり、抜く時に俺が不安にならないようにキスをしながらしてくれる優しいところ。
言ったらキリがない。
「…へえ、良かったな。すげえ好かれてんじゃん」
「…あああ…心臓破れそう…」
まだ言わないといけないだろうかと2人の方をちらりと見ると、雪路さんが涼の背中を擦って、涼は両手を顔に当てて俯いてる変な光景が。
…あ、涼の耳ちょっと赤い。照れてるのかな。
時々そうやって照れるところも好き。
「こんなに涼の事が好きでいてくれてんなら安心だな。昴流君、こいつとこれからも宜しくしてやって」
「は、はい…」
「式挙げるときは招待よろしく~」
「えっ、し、し…っ?!」
最後に爆弾を投下して、ひらひらと手を振って皆が集まってる中心へ行ってしまった。
式…結婚式…
「昴流したいの?」
「ん、んなわけ…っ」
「俺はしても良いよ。外国でなら出来んだろ。…なんなら今すぐパスポートとっちゃおうか。嗚呼…昴流のドレス姿可愛いだろうな」
「っ、や…、~っ涼!」
いつの間にか復活していた涼が後ろから抱きついて、耳元で甘く囁きながらするりと下腹部を撫でてくる。
人前で止めろ、恥ずかしい…!まず俺するとか言ってないし…!!
て言うかドレス姿って?!何で俺女装すること確定なの?嫌だよ?しないからな??
「ふふっ、じょーだん。怒らないで?」
「…っ、もう…!」
へらりと笑って抵抗する俺から手を離す。
全く反省してなさそうな涼にここにいる間はセクハラ禁止令を出したのは言うまでもない。
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