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ぷしゅー、と頭上で湯気がたつ。
女性客が増えた分俺を萌?として見ていた人が多いってことで…涼と2人でいる時間を覗かれてるみたいで、恥ずかしいのが頂点に達してその場に踞った。
「あら、照れちゃった。…かわいー」
「あんまいじめてやんなよ。…昴流大丈夫だから」
「うー…」
ーカランカラン…ー
優さんが俺と同じくらいの高さまで腰を屈めて頭を撫でて慰められているとこに、ベルが鳴り店がざわつき出す。
ちょびっと顔をあげて見るとカウンター席の前に兄貴と涼が立ってるのが見えた。
…何で今日に限って来るんだよ。
「…泉田さん昴流になんかしました?」
「まあ、ちょっと?」
「…昴流いじめて良いのは俺だけなんですけどね」
「椿先生もさらっと昴流を追い込んでますよねー」
「リュウもその右手に持ってるスマホを昴流に向けてやるな」
「や、だって可愛いから」
「お兄さん後で私にも頂戴」
「俺にも送っておいてくださいね」
「はいはーい」
いつの間にか仲良くなってた3人の間で共有されていく俺の写真。
何でこの3人仲良くなっちゃったんだろ…。あれか類は友を呼ぶって奴か。…余計居辛くなってきたじゃんか。
「…あ、スグルの後ろに隠れちまった」
「逢坂さん、昴流が見えない」
「そうよ、役得してんじゃないわよ」
「…いや、俺なんで責められてんの?俺悪くないよね?」
シャッター音がなる度に恥ずかしいパラメーターがMAX値を越して上がっていって、我慢できなくなって優さんの後ろにまた隠れた。
「…昴流、ごめんね?出ておいで?」
「あ、う…」
「昴流に会いに来たのに顔見れないなんて寂しいな」
「う…」
「先まで3年用にプリント作ってたんだけど、その疲れを昴流で癒したいなあ」
それをここで言われたくないのに…絶対わざとだ。謝っておいて、絶対心の中では俺の反応を見て楽しんでるんだ。
「ばか…っ」
「えー…ごめんって」
当分顔なんか見せてやらない。
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