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その後皆で好きなだけ歌って、またトランプゲームに切り替えたりと遊びに遊んで気づけばもう夜の11時。時間も時間でここでお開きにすることに。
俺は兄貴と一緒に帰るつもりだったけど涼に明日仕事前だけで良いから一緒にいて欲しいと頼まれ涼の家に泊まらせてもらうことになった。
風呂に入ったらもう12時過ぎで涼も朝早いからすぐにベットの中に潜った。
朝、目が覚めると朝の6時。涼が起きるのは確か7時前だったから、結構良い時間帯。
起き上がってリビングに行き、リビングの暖房をつけて冷蔵庫から残り物を取り出して朝食作り。流石に昼食を作れるほどの材料は無かった。
『兄貴おはよ。会社には遅れないように。後朝飯はカロリーメイトでも何でも良いから何か食べること。昼食も忘れずに食べてね。
※カップ麺以外※
作れなくてごめんね』
片手で料理しながら普段この時間帯に起きてくる兄貴宛にメールを送る。
数分後『おはよはにー ちゃんとたべるからだいじようぶ だいすき はあと』…って全部ひらがなでしかも文字が全部大きいままといういかにも寝起き感漂う返信が来て思わず笑ってしまった。
『はいはい、俺も大好きだよ。2度寝しないようにね』
『わあつた』
兄貴に返事を送って携帯をポケットにしまって時計を確認する。作ってたらもう7時近くになってて珈琲メーカーのスイッチを入れて涼の寝室へ向かう。
「涼7時来たぞ」
「ん…」
揺さぶって声をかけてみるがまだ眠たいのか寝返りをうっただけで起きる気配はない。
可愛いから寝かせておいてあげたいけど仕事に遅れるのは駄目だから今度はペチペチと頬を叩いてみる。
「ん゛…、」
「おはよ」
「…はよ」
1分くらい叩き続けるとやっと重い瞼を開けてくれてモソモソと起き上がる。
「ふあ…眠…昴流運んで」
「うわわ…」
立ち上がると俺にもたれ掛かってきて、無茶ぶりをしてくる。愁はできたけど涼はできる自信がなく、肩を貸して目を覚まさせるために洗面所の方へ連れていった。
涼が身支度を済ませてる間に果物を切ったり、パンを焼いて食卓に並べていき、全部出来た頃に涼がスーツ姿でリビングに顔を見せた。
「二日酔いは大丈夫?」
「平気。…ふふっ」
「…?どうした?」
パンを食べながらにこにこと笑う。何がおかしかったのかと思えば「新婚さんみたい」…って言われて思わず「馬鹿じゃねえの?!」と声を荒げてしまった。
だって、し、しし新婚…。
「俺が仕事ある日は昴流朝居ることなんて片手で数える程度しか無かったじゃん?そこに先に昴流が起きてるって条件を付け足すともっと少ない。新鮮だなあと思って?…もう同居しちゃう?新婚生活送っちゃう?」
「ばばっ、馬鹿言ってんじゃねぇよ」
朝から「新婚みたい」とか、「同居する?」とか。お前のせいで頭の中パンクしそうだ。
「…じゃあ、したくなったらいつでも言って?」
「だ、だだれが言うか…!」
「…っふふ、昴流ってば恥ずかしがりなんだから」
俺の反応を見てニヨニヨと笑う。わざと涼は俺が恥ずかしいと思う言葉を選んで言ってるんだから性格が悪い。朝からSっぷりを発揮しなくても良いじゃないか。
「だって夜は昴流に会えないじゃん?今のうちに可愛い昴流を堪能しとかないと。エネルギー補充だよエネルギー補充」
「…ばか」
「ごめんごめん。……ーーー」
「…んぁ?何か言った?」
「ん?何でもない。馬鹿って言う昴流が可愛いなって」
「…そ、そうか…?」
最後の方が聞き取れなくて聞き返すと、にっこりと笑ってそう返された。
誤魔化してる感じはしたけど、詮索する事でもないし新婚…とかそういうのをあまり考えないようにするためにも食事を再開した。
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