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64(過去Ver.)
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「ふぅ…、サッパリした。」
風呂から出た俺はドライヤーで髪を乾かし、そして服を選ぶ。
うーん…。悩むなぁ、どういう系統の服を選べばいいのか。
……夜白くんは、どれが好きかな。
「何考えてんだろ、俺。 いつも通りでいいだろ。」
悶々と考えた末、結局はコートにジーンズといったスッキリした服装を選んだ。
時計を見るともう7時。
夜白くんを待たせるわけにもいかないしそろそろ出よう。
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──
駅についてから周りを見渡したが、夜白くんの姿はまだなかった。
携帯で時計を見て、今が7時30分である事を確認する。
よかった、早すぎたわけでもないな。
『真咲さん…ッ!』
誰かが俺の名を呼びながらこちらに走ってくるのが見えた。
…夜白くんだ。
全力で走ったみたいで服は肩からずり落ち、息は荒かった。
「すみません…ハァ、ハアッ、俺、遅刻……!」
荒い息使いで言葉を発しながら、申し訳なさそうに顔を歪める夜白くん。
彼のこんな姿すら、俺は綺麗だと思ったんだ。
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