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暫く走ってくねった道を通ると、大きい洋館が見えた。
多分、あれがこのお兄さんの家。
うわあ…大きい
こんなに大きい家に住んでるんじゃ、僕のアパートなんてボロ屋の犬小屋程度にしか見えないだろうなあ。
いや、犬に失礼かも。
そう思っていたら、キキッと車が停まってドアが開いた。
すると、お兄さんは直ぐにサッと降りて、僕に向かって手を出した。
「宵、おいで」
『おいで』って、僕本当にペットになったちゃったみたい。
そう感じたけど、やっぱり何故かお兄さんには逆らえないらしく、不思議と素直に従ってしまった。
これじゃ猫と言うより犬だ
そう思いつつ、車に慣れていないからノロノロと降りるけど、お兄さんは黙って待っていてくれた。
「わかってると思うけど、ここが俺の家。今日から宵の家にもなるからね」
…僕みたいなのが、こんな立派な家に出入りしていいのかなあ
じっと見ていると、お兄さんがポンッと僕の頭を軽く叩いた。
「早くおいで、先に風呂入ってね。そしたら髪、切りに行くよ」
『お風呂』の件はまあ分かる。
だって汚いから。
でも何で髪…?
そう思っていると、僕の心を読んだようにお兄さんが言った。
「いつから切ってないのか知らないけど、伸びっぱなしは見た目良くないからね。折角美人なんだから」
美人とか、そういうのは良くわからない。
でも、お兄さんが僕を褒めてるのはわかったからこれ以上何も疑問に持たず黙って後ろをついて行った。
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