アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
首輪
-
美容室へ行くと、綺麗に揃えて切られた後ハーフアップに結ばれた。
「わ〜!やっぱり美人さんっ可愛いいい!!!」
目の前で髪を切ってくれたお姉さんが、僕の髪を整えながら何故か興奮してるみたい。
なんでだろ…
人の気持ちがわからなくて、怖い。
このお姉さんも、僕を触って穢いと思っているのだろうか。
……当たり前のことだし、今更どうでもいいけど。
「真理さん今日もありがと。会計いい?」
「すみません!つい…新羅様いつもありがとうございます。お会計が、××××円となります」
「これで」
お兄さんは、ささっとお金を払うと僕の背中を軽く押してドアに促した。
「ありがとうございましたー!」
元気な声を背に店を出ると、さっき来る時乗ってきた黒塗りの高級車が停まっていた。
「宵、乗って」
お兄さんがそう言うから、言われた通り乗ろうと思いドアを開けようとした。
なのに、お兄さんがまたささっと開けてくれた。
どうしてお兄さんは、僕なんかのためにわざわざドアを開けてくれたのかな…?
目をパチパチと瞬かせて、少しびっくりしてしまう。
僕は売り飛ばしたりするために、連れてきたんじゃないの?
「ほら、宵。君が乗らないと俺、乗れないよ」
お兄さんはクスッと笑いながら僕を軽々と持ち上げ柔らかいシートにポスっと下ろした。
「宵、家に帰ったら夕食だよ。何か食べたいものある?」
そう言いながら、お兄さんが僕のほっぺを撫でた。
それが何故か凄く暖かくて気持ちよくて安心する。
だから、無意識の内にお兄さんの大きくて綺麗な手に擦り寄ってしまった。
「宵は本当に猫みたいだな」
本当にお兄さんの猫だったら、幸せなんだろうなあ…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
13 / 16