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表裏とかむずかしくてわかんない トドおそ
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「彼女は利口そうに見えました。の反対は?」
「彼はバカでした。」
「…ちがう。」
急に問いかけてきたトド松に、バカなおれは正解を返せなかったらしい。
それにしても、トド松の心意を掴めない。
「なんで人間という括りなのに、男と女が反対になるの?」
そう思えば…と思う。どこをどう見て反対だと言うのだろうか。
きっと、人間とよばれるのは、オカマと呼ばれる特殊な人以外、男と女しかいないからだろう。
「なんで赤と青が反対色なの?色という括りなのに。」
それはわからない。
わからない、これはきっとトド松の求める答えではないだろう。
ただ、何と返せばいいのかわからない。
「…なんでおれとお前が兄弟なの?同じ親から産まれただけなのに。」
「…?おそ松兄さん?」
「なんで弟と兄なんだ?弟から兄じゃダメなのか?なんでここは日本っていうんだ?他の名前じゃダメなの?なんでお前はトド松なの?なんでおれはおそ松なの……」
じっと、トド松の目を見る。ようやく馬鹿げたことを言ったときずいたのか、あ…と呟いている。
ふと目が合う。トド松の用事はこんなことを聞くことじゃなかったようだ。
「…どうして僕ら、兄弟なんだろうね。」
………それは、きっと、トド松は、
「…とどのつまりは?」
「!?おそ松兄さんが好きです。」
してやったりと笑うおれは、きっと顔が真っ赤なことだろう。
格好いい告白なんてさせてやらない
きっと、恥ずかしくて死んじゃうから
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