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ハミドから連絡があって、今夜話したい事があるから、会いたいと電話が来た。
父さんには泊まりの了承を貰って、またおかずを作る。
ラウンジのお姉さんの分と、俺達の食べる分。最近、お姉さんの名前は律子さんと言うのを聞いた。
いつまでも、お名前覚えて貰えないのは悲しいわって。
律子さんは俺が来ないと寂しい、と言ってくれるけど、律子さんから見てハミドはどう見えるんだろう、とか。ハミドに関わる女性っていうだけで昨日の話がフラッシュバックされる。
3人…て、言ってたな。
はー!モヤモヤする…。
ハミドが帰ってくるのが8時位。
シェザードさんに車を、出してもらって送ってもらうのもいつもの事なんだけど、昔はカリフさんが、こういう事していたのかな…とか。なんだかんだで憂鬱。
そんな憂鬱を吹き飛ばすかのように、ラインにある人からのお誘いが来た。
雅さんだ!
アシュリーさんの所でいつも泣いてた彼女は、あれからも仲良くしてて、一ヶ月のレッスンが終わる前にラインで連絡先を交換していた。
ラインはあまり使わないので、雅さんからくるとすぐ分かる。
「元気?」って可愛く動くスタンプと、「明日、私の姉がね、エステサロンをオープンするの。ドハ君と遊びに来ない?良かったらだけど、夕方にお願いしたい事もあるんだ。」
って。「どんなお願い?」って聞いたら、とあるレセプションのエスコートらしい。
じゃあ、ジャケットを着ればいいのかな?ドハのも一応聞いて用意しとけるか聞く?って返したら。泣いて喜ぶスタンプが返ってきた。ありがとう!ドハ君も良かったらとお伝えしてねを沢山ハートのスタンプと一緒に送られてきた。
早速ドハに電話で聞くと、了解も貰えた。
雅さんにラインでドハも行ける事を伝え、あっという間にスクロールが大変な程埋まってしまった。
雅さん、ラインはテンション高いひとなんだな。
少しだけスッキリしたので、おかずを包んでる手をしっかり持って前を向く。
シェザードさんに明日の予定を聞かれたので、友達のお姉さんのエステにドハと行く事を伝えると、じゃあ、送ってくれると言う。遠慮すると、いいからいいから、学校で待っててねと、やんわり決められてしまった。
「シェザードさん、カリフさんて、優しくしてくれる?」
シェザードさんは儚げな笑顔で「うん、幸せをいつもくれるよ。シオンは?」
「俺も。でも、モヤモヤすることがあって…シェザードさん、蒸し返すようで、ごめんね。ハミドに迫られて嫌じゃ無かった?」
「うーん…カリフ様の前では恥ずかしかったけど」と、少し考えてからあっさり「嫌じゃ、無かったよ、実は。ハミド殿下、ああ見えて、外から見れば怖い時もあるけど、優しいし、あの目で見つめられて、あの声で命令されたらどんな事でもしたくなるよね。」
忘れてた…シェザードさんは、命令されたい系だった。
ありがとうと礼を、言って、マンションに入る。
「律子さん、今晩は。このおかずを入れるの、今日もお願いしていい?」
「ありがとう!シオンさんの煮物大好きなのよ。」
「そう、良かった。律子さん、変な事聞いていい?ハミドって律子さんから見てどう?」
「どう…と、言われてもねぇ。顔はいいし、性格も素敵だけど、私の一番好きなハミドさんて、シオンさんにお世話を焼いたり、シオンさんのご機嫌取ったりしてるのを見るのが一番好き。なんか、普段はあまり誰にも態度は変えないのに、シオンさんの機嫌でコロコロ表情も変わるし、お二人見るのが癒しなのよ。だから、今日もシオンさんは、餌付けですっ!」律子さんは紅茶のシフォンケーキとハーブティーを出してくれた。
昨日来てくれると思って作ったのにーって言われたから、ごめんね、明日も予定が入っちゃって来れないと事情を説明すると、じゃあ、その開店祝いのケーキも作ってあげるから、明日の朝忘れずに声掛けてねってお願いされた。俺は律子さんにもお礼を言って、部屋に戻った。
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